“これまでの日本社会では,「自分は何が好きなのか,自分という固有の存在が何を志向しているのか」を自らに問わず,「目の前にあるすべきことに情熱を注ぐこと」ができる人のほうが生きやすかった.個人の「好き嫌い」などと関係なく与えられた課題に邁進する「大学入試をゴールとした日本の小中高の教育システム」にそれがよく現れている.”
“「成功するかどうかは,人生をうずめている奴が一人いるかどうかですね」と彼は端的に答えた.”
「ウェブ時代をゆく」梅田望夫著 p.66
オープンソースプロジェクトが成功する秘訣について,凄腕プログラマーに訪ねた際の返答
“私がオプティミズムを貫く葉,こうした精神的な姿勢のみを理由とするのではない.ネットという技術の持つ正確に付いて次の5つの点で,大きな希望を抱いているからである.
(1)ネットが「巨大な強者」(国家,大資本,大組織)よりも「小さな弱者」(個人,小資本,小組織……)と親和性の高い技術であること.
(2)ネットが人々の「善」なるもの,人々の小さな努力を集積する可能性を秘めた技術であること.
(3)ネットがこれまでは「ほんの一部の人たち」にのみ可能だった行為(例:表現,社会貢献)を,全ての人々に解放する技術であること.
(4)ネットが「個」の固有性(個性,志向性)を発見し増幅することにおいて極めて有効な技術であること.
(5)ネットが社会に多様な選択肢を増やす方向の技術であること.”
“「心なき言葉は,要するに空気の振動也.心動けば,空気動かずとも,言葉として心は伝わる也,汝を愛すという言葉を発せずとも心は伝わる也.
その心,伝わらざる相手は鈍き也.鈍きを相手にすべからず,同じに心動く相手こそ愛すべき也.拈華微笑という古人の言葉は,空気の振動を経ずとも,直接心から心に伝わるもののあることをいう也.不思議なことなれどこの方に真実ある也」”
“「要求というものは,かなえられたら満足するかというと,決してそうではない.一つかなえられれば、また次の要求が出てくる.だから,かなえても,かなえても,要求は生じる.要求のもとは生理的不平衡にある.そのもとが調整されない限り,不平不満はなくならない……」”
“「一人を丁寧に観ていることだ.そして子供の眼がいつもいきいき輝いているように導くことだ.それさえ出来れば,大人は簡単さ.大人の中にある子供を見て話しかければ,それでいいのだ」”
“先生は指導ということについて,
「相手に押しつけてはならない,相手自身が自発的に,自分の考えで行動するようにしむけることだ」”
“この空漠の中での出会いの一瞬が、何故、こんなにも新鮮な感動を呼び起こすのか.
おそらく、我々は日常生活の中で、嫌という程,面つき合わせて暮らしていながら,ほんとうは出会っていないのではないか.たとえ,夫婦,親子,兄弟であっても…….
そして,ある日,ある時,ふっと,こういう出会いを感じることがある.”幸せ”を感じるというのは,そういう瞬間なのかもしれない.”
“異様な緊張感が,漲っている中で,私は今度は上がらないように,先生から習った方法をこっそりやった.無意識に上がっている肩を,さらに上げて後ろへ引き,ストンと落とす.すると静かに深い息が出来た.”
“年をとって,家族からは見放され,生活に困っている惨めな老人から,長々と愚痴を聞かされたことがあった.
「年をとってあんなに惨めになって生きているなら,長生きなんかしたくないわ」
と私が言うと,先生は言った.
「年をとって惨めだという人は,年をとって惨めになるような生き方をして来たんだよ」と。”