“あることに長年打ち込んでいると,そしてあることが何であれそれが広く受け入れられる幸運に恵まれると,辞書の定義そのままの成功が訪れる人もいる.そうした人たちは世の人たちからたたえられる従来型の成功を手にするのかもしれない.けれども,それはもともとの目標というよりは,偶然の産物なのだ.”
ビジョナリー・ピープル
“ビジョナリーな人にとって,成功の本当の定義とは,個人的な充実感と変わらない人間関係を与えてくれる,そして自分たちが住んでいるこの世界で,自分にしかできない成果を上げさせてくれる,そんな生活や仕事のことだ.富,名声,そして権力に対するゆめのようなしかしどうでもよい望みを,それ自体を理由に追いかけている人は,たとえそれが実現できたとしても,結果的に惨めで情けない人になってしまうだけに終わるのではないか.サインフェルドが言うように,その望み自体に問題があるのではない.しかし筆者は,今日の成功の定義こそ,生活や仕事にとって潜在的に有害な処方箋だと考える.もし先ほどの成功についての記述が人生におけるあらゆる意義を測るための基準になっているのなら,人は,その記述のせいで,成功ではなくむしろ失敗だと感じてしまうのだ.”
ビジョナリー・ピープル
“最も注目すべき結果の中に,成功する人は自分の信条や仕事をまっとうしようとして他人の同意を求めることはない,という確かな現実があった.彼らには社会的な圧力に屈せず,そうした圧力を跳ね返し,率先して取り組む大胆さがある.他の人から好かれようとするよりも,自分の好きなことに執念を燃やしている.彼らは,たった一度の挫折でうろたえたり落ち込んだりもしなければ,ものごとがうまくいかなくなった時に,他人に責任を押し付けるようなこともしない.逆に,自分たちが追い求める成果をあげるのに最も効果のある仕事に,あくまでも最優先で取り組むのだ.”
ビジョナリー・ピープル
“苦労は山ほどあっても,好きなことを仕事にできているから幸せだと思うし,そう申し上げることもあります.でも育てていく過程でそうなったのであって,最初から「好き」だったわけではないと思う.一番最初にいたのは,まだ本当に若い無知な私でしたから.「ただやりたい」ということだけでやった私がいたと思います.”
自分の仕事を考える3日間 - 西村佳哲
“私たち人間を動かしているのは,この「ザワッ」とか「ウワーッ」とか「ドキドキ」する感覚の法で,理屈や理念はすべて後付けだ.言葉はその感覚に素早く接続するための,寄り代のようなものに過ぎない.”
自分の仕事を考える3日間 - 西村佳哲
“僕の場合は「好き」が自分だけで完結していなくて.まわりにこんな人がいたたがために,こっちに行ってしまったっていう,そんな「好き」の育ち方があるんじゃないかな.だから「自分が本当に好きなことは何だろう?」というふうには悩まない.頻度が高いものが伸びていく感じで.”
自分の仕事を考える3日間 - 西村佳哲
“うちは多摩川の土手っぺりにあるんです.(中略) そこである日昼寝をしていたときにね.「これぜんぶ,俺のもんじゃん」って.(中略)人はもともとね,この世に生まれて来たときはすでに全部与えられている.世界という場所を.”
自分の仕事を考える3日間 - 西村佳哲
“やっぱり意志があることが大事だと思うんです.やりながら「実は飽きてない?このゲーム」って言えるかどうか.最初に決めたルールだけを大事にして黙々とやる人は,「なんでこれやってるんだっけ?」というところにたどり着きかねないと思うんですね.”
自分の仕事を考える3日間 - 西村佳哲
“ある画家が「自分がしていることを通じて,自分がなにを求めているのかを知る」と語っていた.自分を操縦するのではなく,「そのあとをついてゆく」ような感覚で歩みを進める人生の処し方を語る人は,先のキューブラ・ロスの他にも多い.”
自分の仕事を考える3日間 - 西村佳哲